野良猫を保護した時の夜鳴きについて いつまで続く?原因と対策

隠れるきなこ4ねこコラム

この記事では保護猫・ノラ猫を家にお迎えした時には避けて通れない、夜鳴き問題についてお話したいと思います。

きなこ
きなこ

よろしくニャ

はじめに

我が家にやってきたきなこも今でこそお腹を出して爆睡するようになりましたが、来た当初は怯えて人間をとても怖がる様子でした。まあとっ捕まって手術までさせられたのだからむりもない話だと思います。

そして夜になると始まる夜鳴き。これが本当に大変でした。
いつまで続くのか?と先が見えないこともそうですし、そもそも夜寝られないのは本当につらい
飼い主の身体とメンタルに大きなダメージがありますし、場合によってはご近所トラブルにもなりかねません。

実際うちの家でも同居人が「うるさくて寝られない」と文句を言ってきた事もありました。

夜鳴きするきなこ
夜になると鳴きだすきなこ

夜鳴き問題 理由と対策

猫の夜鳴きにはいくつか理由があると思います。まずは理由を知ることからです。

寂しい、不安
おなかがすいた、水が無い
トイレが汚い
外をパトロールしたい
発情期など
認知症など


寂しい、不安

寂しかったり不安で夜鳴きする猫ちゃんは多いと思います。
今まで野良で自由に生きていた猫が突然、人間の家の中でケージに閉じ込められて、これからどうなるかもわからない。
不安で鳴いてしまうのは当然のことだと思います。

この場合は決して怒らず、静かに話しかけたり返事をしてあげるのが一つの手かなと思います。
うちのきなこの場合も、返事をしてあげると少し鳴き方がマシになりました。うるさいのには変わりないですが…。

また、構いすぎないのも大事です。最初は目も合わさずに食事とトイレのお世話だけするくらいのほうが良いでしょう。

ただしこれはベストな方法ではありません。詳しくは後述。


おなかがすいた、水が無い

トイレが汚い

お腹がすいた、トイレが汚いぞ、など何か要求を伝えたくて鳴いていることもあります。

この場合はご飯と水の容器をチェックしたり、トイレを掃除してあげたりして猫の要求を叶えてあげると収まることが多いです。

もっとも、何を要求しているのか分かりにくい場合もあります。よく猫ちゃんの様子を観察して、何を欲しているのかを見てあげてください。


外をパトロールしたい

今まで外で縄張りをパトロールしていた猫が、保護されたがために外に出られなくなって鳴いている、というパターンです。特に縄張り意識が強いオス猫にありがちだと思います。

これも対処がなかなか難しいですが、①と同じように穏やかな声で話しかけてあげることが一つかなと思います。

または、部屋の中を探検させることが気晴らしになるかも知れません。
野良の時は外に縄張りを作ってパトロールするわけですが、家猫になると家の中を縄張りと認識するようになります。家の中を探検させてあげるとパトロール欲が満たされる可能性があります。

発情期など

特にオス猫に多いのが、発情期でパートナーを探したいけど部屋から出られなくて鳴く、ということです。

一方でメス猫も大きな声で鳴いたりスプレー上のオシッコをまいたりと問題行動が出てきます。



これは去勢手術(避妊手術)によって大幅に軽減することが出来ます。そういう意味でも猫の去勢手術(避妊手術)は重要です。

というより、猫の発情期は生理的なものなので手術以外に防ぎようがありません。そして発情期の間、猫はずっと欲求不満の状態で体にも心にも負担がかかってきます。飼い主さんにも負荷がかかります。

やむにやまれぬ事情が無い限りは、きちんと手術をしてあげるのが良いかなと思います。そのほうが猫居とっても飼い主さんにとっても穏やかに過ごせるようになります。

認知症などの病気が原因

認知症などを発症して夜鳴きしてしまうことに関しては、私が前に飼っていた犬で経験済みです。

認知症から来る夜鳴きは本当に大変で、飼い主の体力がどんどん削られていきます。迷わずに動物病院に相談してください。
夜に寝られるようになる薬などを処方して貰えます。無理せずお薬に頼るのが一番です。

注意しなくてはいけないこと

上で猫が夜鳴きをしている時は優しく声をかけてあげると良いと言いましたが、実はこれはベストな対応ではありません。

というのも、夜泣きしている猫を構うのは本当は良くないのです。最悪なのはその場を取り繕おうとしておやつをあげてしまうこと。

猫が、鳴くと構って貰える・おやつが貰えるという成功体験を学習して、手が付けられなくなる危険があります。この場合は長期間にわたって夜鳴きが続いたり癖になってしまうこともあります。

きなこ
きなこ

へっへっへ ちょっと鳴いたらおやつがもらえたニャ

本当は、無視が一番良い対応なのです。

無視し続けていると猫もそのうち諦めて静かになります。心を鬼にして相手にしないようにしましょう。

ただし実際は、家族やご近所のこともあるので完全無視というのはなかなか出来ないと思います。
どの程度無視して、どの程度声をかけるのか。猫の様子を見ながら探り探りやっていくしかないというのが実情だと思います。

夜鳴きはいつまで続くの?

うちのきなこの場合ですが、最初の3日はかなりひどく鳴きました。1週間でマシになり、2週間でかなり減り、3週間で完全に静かになりました。

他の方の場合を見ていても、大体1ヶ月もするとかなりマシになる、といった声が多く見られます。

どんなに怖がっている猫ちゃんでも、いつかは環境に慣れて静かになってくれます。
あまり飼い主さん自身がストレスを溜めないようにしながら、静かになるその日を気長に待つのが良いかなと思います。

きなこ
きなこ

ごはんまだかニャ~

↑今ではこんな感じになっています。

1日中鳴くわけではない

きなこの場合は夜、暗くなると不安になるのか鳴きだす場合が多かったです。
朝まで鳴いて、朝ごはんはしっかり食べて(食べるんかい!)昼前~夕方ごろまでは静かに寝てくれました。
ずっと家にいる方などは、この静かな時間に休憩をとることが出来ます。

逆に、昼間は働きに出るため夜に必ず寝なくてはいけないサラリーマンの方などは、どうしてもしんどい場合は猫の世話は家族に任せて、一時的にホテルなどに避難するのも手です。

夜鳴きはそう長い話ではありません。1週間~2週間程度の避難なら考慮に値するかと思います。

大変なのは他に頼る人がいない一人暮らしの方が猫を飼おうとする場合で、これはかなり苦労すると思います。

夜寝られないのは人間にとっては大変な苦痛で、まず2日と持ちません。そしてイライラして猫に優しく出来なくなります。
この状況はお互いにとって良くありません。一人暮らしの方で猫を飼いたいという場合は十分に人馴れが済んでいる保護猫などにされるのをおススメします。いきなり野良猫を保護するはハードルが高すぎます。

今回は猫の夜鳴きについてのお話でした。

いずれにせよ、夜鳴き問題は事前に家族の中で話し合って覚悟を決めておくのが必要だと思います。
「まあ飼ってもいいんじゃない?」程度のいい加減な気持ちで飼い始めると結局苦労して後々モメてしまうことがあります。うちはそれで苦労しました。

それではまた次の記事にて。

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